今回は、ITパスポート試験について紹介します☆
今回は…
- ITパスポートとは何か
- 受験資格
- 受験料
- 難易度
を中心に紹介していきますね。
ITパスポートって何?
国家試験である情報処理技術者試験の試験区分の一つです。
ITパスポートとは、初級システムアドミニストレータ(以下、初級シスアド)という試験の後継資格です。
初級シスアドは、ITに関わる業務でリーダーとなる人を育成するのが目的であるのに対し、
ITパスポートは、ITに関わる全ての人を対象にした基礎知識を問う試験になっています。

ITの入門資格という位置づけですので、就職する学生さんにとっては「ITのことを勉強した」というアピールになりますね♪
試験の概要
出題数は100問・試験時間は120分です。
この出題数と試験時間だけ聞くと、1問に2分もかけられないの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、ITパスポートは、四肢択一式での回答になっています。
さらに、CBT(Computer Based Testing)形式ですので、コンピューター上での回答になります。
マークシートを塗ったりすることがないので、時間が足りない!!ということはほぼないと思います。
CBT形式という試験は聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、コンピューター上でクリックして答えを選んで、回答するイメージを持っていれば、驚くことはないでしょう。
CBT専用のテスト会場に行って試験を受けるので、何かあってもスタッフの方がいますし、安心して試験を受けられます。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のサイトでも、CBTの模擬試験を受けられますよ♪
ITパスポートはどんな問題が出るの?
ITパスポートの出題範囲は、
の3つです!
例題を見ていきましょう。
ストラテジ系の問題はこんな感じ!
ストラテジ系の問題は、経営に関わることが出題されます。
例えば…
戦略目標が「新規顧客の開拓」であるとき、先行指標として適切なものはどれか。(令和3年度ITパスポート 公開問題 問18より)ア.売上高増加額 イ.新規契約獲得率 ウ.総顧客増加率 エ.見込み客訪問件数

簿記に近い問題も出題されることもあるので、簿記の勉強と併せて行うのもいいですね☆
マネジメント系の問題はこんな感じ!
マネジメント系は、IT管理に関する問題が出題されます。
例えば…
a 重要データのバックアップを定期的に取得する
b 非常時用の発電機と燃料を確保する
c 複数の通信網を確保する
d 復旧手順の訓練を実施するア. a,b,c イ. a,b,c,d ウ.a,d エ.b,c,d
解答は・・・『イ. a,b,c,d』です!
IT管理と言っても、基本的なことを中心に出題されています。
ITに携わるのであれば、知っておきたい知識がほとんどですね。

計算問題も出題されることもありますが、出題パターンが似ているものが多いので、問題集で対策すれば解けます!!
テクノロジ系の問題はこんな感じ!
テクノロジ系は、IT技術に関する問題が出題されます。
例えば…
ア. ISP イ.MNP ウ.MVNO エ.OSS
解答は・・・『ウ.MVNO』です!
IT技術と聞くと、難しそうなイメージを持つかもしれませんが、例題のように身近な問題も出題されることも多いです。
知識問題がほとんどですので、勉強して覚えれば解ける問題が多いイメージです。

筆者も知識がゼロ状態でしたが、問題集を繰り返し解いて対策しました!
ITパスポートの受験資格は?
ITパスポートの受験資格は特にありません。
ITに関わる全ての人に必要な基礎知識を問う、としているので受験資格は設けていません。

最年少での合格は、8歳の小学3年生です!驚きですよね!!
ITパスポートの受験料は?
ITパスポートの受験料は、5,700円です。
しかし、2022年(令和4年度)からは7,500円に値上げされるので要注意です!
ITパスポートの日程は?受験場所は?
ITパスポートは各都道府県で実施されていて、随時試験を行っています。
申し込みは、試験の3か月前から可能です。
試験会場の座席が埋まると、申し込みすることができなくなるので、早めに申し込むことをおススメします♪
また、試験3日前まで試験日程の変更することもできます。
詳細は、IPAのホームページで確認しましょう!

試験も随時行われていて、日程の変更もしやすいので、とっても受験しやすい試験ですよね!
ITパスポートの合格発表は?
受験月の翌月中旬に、IPAのホームページ上で、合格発表を行っています。
国家資格ですので、官報にも受験番号が記載されます!
合格発表1週間後程度で、合格証書が送られてきますよ。
試験後2~3時間で、すぐに結果も出て、ダウンロードすることが可能です!
ITパスポートの合格基準は?
ITパスポートは、1000点満点です。
IRT(項目応答理論)という理論を使って採点されています。
そのため、1問10点というような配点の形式ではありません。
合格の条件は2つあります!
この2つの条件を満たしたときに合格になります!

合格基準を覚えておけば、試験後すぐに合否の見当がつきますね!
申し込み方法は?
IPAのホームページから申し込みすることができます。
申し込み後に利用者IDが発行され、パスワードも登録します。
登録した利用者IDとパスワードで、利用者メニューにログインし、受験会場や受験日程を選んで申し込みます。

利用者IDは大事なので、パスワードと共に忘れないように注意しましょう!
ITパスポートの難易度は?
ITパスポートの合格率は、毎年50%程度で推移しています。
国家資格としては、比較的合格率は高めです。
社会人(60%程度)と学生(40%)の合格率の差が大きいのが特徴です。
合格率に差があるのは、社会人はすでに業務での知識やITにすでに携わっているためだと推測できます。

筆者は、学生の時に受験して合格しました。
しっかり勉強すれば学生だろうと社会人だろうと関係なく合格できます!
学生のみなさんも安心してください!!
まとめ
今回は、ITパスポートの試験概要についてまとめてみました!
今回の記事のまとめです。
- ITパスポートは、ITに携わるすべての人向けの資格
- 国家資格!!
- 受験資格は特になし
- 受験料は、5,700円(※2022年からは7,500円に値上げ)
- 全国どこでも受験可能
- 試験日程は随時
- CBT形式
- 合格率は50%程度で、比較的高め
今後は、受験体験記や、勉強法や参考書についても紹介していこうと思います!

IT企業に入社する前に、少しでも勉強しておこうと思って受験した試験でしたが、文系未経験エンジニアにとっていい入門資格だと思います。
ITパスポートをしっかり勉強しておけば、基本情報技術者試験の午前試験にも対応できますよ☆
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